派遣会社に申し込んだら体験授業が始まります。ここでは家庭教師を見極めるポイントを書いていきます。見極めポイントは大きく3つです。

1. 理論を持っているか

本物のプロ家庭教師であれば、教科に対する理論を持っています。まずはそこを確認しましょう。一番簡単に確認する方法はこの質問をすることです。

「中学受験の国語に必要な力ってなんでしょうか?(算数・理科・社会も同様)」

これを「私はあなたをテストしています!」という風ではなく、いかにも「よく分からなくて、ついつい聞いてしまいました」という風に聞くのがポイントです(笑)

この質問に対して納得できる答えができるならば、その人は理論は持っていると言えます。反対に、曖昧な答えしかできないならばその人は怪しいです。

この質問はできれば体験授業よりも前に聞きたいです。

2. 実践できているか

次に確認することは、先程確認した理論を授業の中で実践できているかどうかです。これは体験授業に親も同席することで確認しましょう。

授業を聞いていて、先程の理論が実際の授業の中で活かされているな、と思えれば大丈夫です。反対に、理論と実践が一致していない人は怪しいです。

一番の落とし穴は、教えるのは上手に思えても実は理論が無いというパターンですね。実践が下手な人はすぐに分かります(単純に話が分かりづらい)。しかし、実践は上手だけれど理論が無い人はなかなか見抜けません。

3. 子供との相性

最後に確認することは、子供との相性です。これは授業中の子供の様子、それから終わった後の子供の感想から分かります。家庭教師が帰った後、単純に次のように聞けばよいでしょう。

「先生はどうだった?」

この時に子供が明るく話し出せば大丈夫です。反対に暗い表情を見せた場合は要注意です。子供の場合は言葉よりも態度の方が真実かもしれません。例えば暗い表情で「まぁ、いい先生だった」と言っている場合はあまり相性が良くなかったということです。

結局どうやって決めるの?

さて、これまで3つの点を確認してきました。しかし最終的にその人を採用するか否かについては、どのように決めたらいいのでしょうか?

答えは、最初に決めた目的を達成できるか否か、です。

目的を達成できると思ったら採用です。反対に、目的を達成できないと思ったら不採用です。

ただし、この過程で目的が適切でないと思ったときには目的を改めて検討しましょう。できれば家庭教師自身とも話し合って決定できればベストです。せっかくプロの家庭教師が来ているのですから、目的についても相談することをおすすめします。

はっきり言ってここら辺の判断は非常に難しいです。迷った時はとりあえず家庭教師を2・3人試してみると良いでしょう。何人か試す中で、家庭教師の水準や適切な目的の水準もだんだんとはっきりしてきます。