家庭教師を利用しようと思ったら、まずはその目的を明確にすることが大切です。明確な目的を持っていないと、だらだらと家庭教師を使い続けるということになりかねません。では、明確な目的とはどのようなものでしょうか?

曖昧な目的と明確な目的

明確な目的とは、「いつまでに」「何ができるようになるか」が明かな目的です。実際に、曖昧な目的と明確な目的を比べてみましょう。

× 苦手な国語を克服する
現在は偏差値43の国語を6ヶ月で偏差値50にする

「苦手な国語を克服する」の場合、まず「いつまでに」かが分かりません。また、苦手を克服したかどうかは本人の気分次第というところがあります。

これに対して「現在は偏差値43の国語を6ヶ月で偏差値50にする」の場合、「いつまでに」「何ができるようになるか」が明かです。

「何ができるようになるか」は、必ずしもテストの成果でなくても構いません。テストは一発勝負のところがあるので、「授業で平均点以上を取る」といった目的の方がむしろ実力を正確に計ることができるかもしれません。

期間は3ヶ月から9ヶ月の間で考えると良いでしょう。現実問題として3ヶ月以内で成果を出すのは難しいです。たとえ1ヶ月後のテストで高得点が出たとしても、それが能力として定着している可能性は低いでしょう。また、期間が長すぎると今度は目的達成という考えが薄れてしまいます。

なお、目的の計画は子供と一緒に考えることをおすすめします。同時に、目的が達成したら家庭教師の利用はやめる、ということも予め伝えておいた方が良いでしょう。これらをしておかないと家庭教師の利用をやめづらくなってしまいます。

目的は絶対ではない

これまで目的を考えてきましたが、最初に決めた目的は絶対ではないということに注意しておいて下さい。なぜなら、一発で的確な目的を設定するのは非常に難しいからです(私でも難しいです)。家庭教師を選んだり、家庭教師を利用している途中で目的が変わる可能性は大いにあります。

ただし、だからといって目的を曖昧にしていいというわけではありません。将来的には目的が変わる可能性もあるが、その時その時では明確にしておく、という態度が大切です。